病院の設立以来、少しでも鳥類をペットとして飼育されている方々に、病気を見逃さないように、ということで一般の方々にわかりやすい情報をなるべく掲載してきました。最近更新した植物に関する情報は、食すれば非常に毒性が強いものを掲載しています。
植物以外の身近な危険物に実は子供用のアクセサリーや携帯のストラップなどの金属に含まれる、鉛があります。最近、これらのアクセサリー類による鉛中毒の患者さんを非常に多く診察します。鉛は一般的に金属の塗装やメッキ部分に含まれており、そういった金属類をおもちゃに与えている方が非常に多いことにびっくりさせられます。診察にいらっしゃった方々には目にすれば、即刻はずすように注意を促してはおりますが、慢性的におもちゃとして与えていて、今は症状が出ていないだけ、という鳥さんも数多くいるのではないかと思い、またちょうど大手の新聞社が1面に取り上げたこともあり、皆さんにアクセサリーの危険性について認識していただこうと思いました。
PCSC(米国消費者製品安全委員会)が昨年2月、金属製アクセサリーに含まれる鉛の暫定基準値を設け(175マイクログラム)、基準を超えた製品を回収したことを受け、調査を実施しました。その結果、調査対象である、100円ショップなどで販売されている、指輪やネックレス、携帯ストラップなど76点のうち、50%以上の高濃度のものが実に32点もあったそうです。
食べた場合、胃酸と反応して溶出することが問題となる鉛ですが、雑貨類は食べることを想定していないため、規制されていないのが現状です。外見では鉛を含んでいるかどうかは判断できず、また、口に含んだだけでも危険性は否定できないとしています。
このほか、ぬいぐるみに付属していたメダルで不幸にも鉛中毒になってしまった子がいました。金属類(特にメッキや塗装が施してあるもの)はその用途にかかわらず、玩具として与えないほうが良いと思われます。
|