セキセイインコの病気診断

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糞便でわかる病気診断

セキセイインコの正常糞便

セキセイインコの正常糞便

色合いは、もう少し緑色のものから茶色い色便までありますが、大きさ形などは写真のように、指でつまめそうなくらいです。周りににじむような自由水がほとんど存在しません。また、便の大小にも注意しましょう。

ライムグリーン色の便

ライムグリーン色の便

色合いは正常の糞便に比べてライムグーリン色に変色しています。便は食べたものの影響を受ける為、ヒマワリの種などの高脂肪物を食べた後や青葉を食べた後などに変色する可能性があります。また、感染症の可能性もありますので注意しましょう。

赤い色の便

赤い色の便

赤い便は血便の可能性があります。 このような一目で赤いとわかる便は、大腸や総排泄腔などからの出血が疑われます。胃や小腸からの出血がある場合には、黒い便になります。

未消化の便

未消化の便

このように消化されない餌が多く含まれる便は未消化便です。 AGY(メガバクテリア症)が、最も一般的に遭遇する原因と言えます。

尿酸が黄色い便

尿酸が黄色い便

明らかに黄色いとわかる尿酸は、やはり肝疾患由来で多く観察されます。

白色の便

白色の便

こういう白い便の多くは膵臓の外分泌異状によって起こることが多いです。 デンプンが消化されないために起こります。

濃緑色の便

濃緑色の便

このような濃い緑色の便は、鉛等の重金属による中毒が疑えます。重金属は、金属の塗装等に多く使われていて、以外と環境中に多く存在します。おもちゃとして与えている、鈴などの塗装も中毒の原因になることがあります。

顔でわかる病気診断

肝臓疾患

肝臓疾患

この子はメスのセキセイインコです。嘴の先に注目してください。枯れ木のような質感になり、不自然に伸びています。これは、肝臓疾患でよく見られる現象です。

肝臓疾患

この子はオスのセキセイインコです。嘴の先のほうが黒く変色していますね。よく見ると内出血であることが分かります。これも、肝臓疾患でよく見られる現象です。出血傾向が出てきているためと考えられます。

肝臓疾患

この子はオスのセキセイインコです。喉に嘴が突き刺さりそうなくらい伸びています。こういった異常な嘴の伸張も肝臓疾患に多く見受けられる現象です。

筆毛

この子はオスのセキセイインコです。頭部の白いいくつもの針のような突起は異常ではありません。
新しく生えてきた羽です。このような羽を筆毛といいます。なんだか、ジェロニモみたいですね。
但し、こういった時期は体調も崩しやすいので、温度管理など十分気をつけてあげましょう。

筆毛

蝋膜の変色

蝋膜の変色

この子は、実は男の子です。こういった蝋膜(鼻のところ)の変色は、精巣腫瘍などの兆候で病気のサインです。
また子のこの頭の毛がチックで固めたようになっているのは吐いているからです。
頭部の毛の汚れは嘔吐のサインです。

疥癬症

疥癬は、セキセイインコに良く見られる外部寄生虫疾患です。ダニによって皮膚に病気があらわれます。最も良く見られる部位は顔ですが、足などにも病変を形成します。症状の進行とともに、脱毛や嘴の変形なども見られることがあります。蜂の巣のように小さな穴のあいた、かさぶたが特徴です。

初期の疥癬症

初期の疥癬症です。目の上の、まぶたの小さなかさぶたに注目してください。このような小さな病変でも、疥癬症の特徴がはっきりと出ています。

重症の疥癬症

かなり重症の疥癬症です。嘴の変形もこの病気のためです。

初診時 疥癬症

初診時

治療開始から3週間後 疥癬症

治療開始から3週間後
1週間に1回の治療を4回くらい行なうと通常はかなりきれいに回復します。重症になれば死にいたることもあります。また嘴の変形は回復しないこともあります。

疥癬

疥癬

脚でわかる病気診断

バンブルフット

立ったとき、歩いているときに体重が加わる足の裏や、座った時に地面に付く膝に瘤ができてしまい内部の炎症が進行してしまう病気です。内部の炎症は深い骨まで達することもあります。体重が重い子や歳取って歩き方が変わってきた子は足の裏をよく見てあげて下さい。早期に適切な治療をすることが大切です。

バンブルフット

疥癬

疥癬

脚がカサカサしていたら、疥癬かも。
疥癬はトリヒゼンダニというダニによっておこる皮膚病です(顔でわかる病気診断 参照)。 疥癬は止まり木を介して他の鳥からうつることがあります。顔に病変がなくても、もじもじ足を交互に浮かせていたり、同居の子が過去に疥癬だったりすると、移っているかもしれません。

痛風

右脚の趾(あしゆび)の叉に注目。こんな色に白っぽく腫れていたら痛風かも。
痛風は鳥類の場合、腎臓が悪くなっていることを意味します。この瘤のようなものは脚のあちこちにできてきます。脚のゆびが曲がらなくなってしまうこともあります。

痛風

捻挫・骨折

捻挫・骨折

脚を開いた状態で浮かせていたら、捻挫や骨折かも。
足に痛みを伴うような疾患で、このような症状が認められます。

麻痺(1)

後の趾(あしゆび)が前に来ていたら、麻痺しているかも。
このように蕾(つぼ)んだ状態の趾(あしゆび)は麻痺や腱の異常が考えられます。

麻痺

麻痺

麻痺(2)

趾(あしゆび)を握った状態で踵で止まり木に止まっていたら、麻痺しているかも。
このように踵で止まり木に止まっている場合も脚の麻痺が疑われます。

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